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公開日: 2021.10.26
最終更新日: 2021.10.26

初心者向け!かぎ針編みの基本の編み方4つ&おすすめのレシピ3選

初心者向け!かぎ針編みの基本の編み方4つ&おすすめのレシピ3選

手芸や編み物などのハンドメイドに興味がある人の中には、趣味や仕事として「かぎ針編み」を始めたいという人もいるでしょう。かぎ針編みは、細かなものから大きめのものまで幅広い作品を作りやすく、気軽に小物を作ってみたい人にもおすすめです。

この記事では、かぎ針編み初心者がはじめに知っておくべきことや、かぎ針編みの基礎テクニックについて紹介します。かぎ針編み初心者が手作りしやすい人気のレシピも併せて確認し、かぎ針編みを楽しむ生活をスタートしましょう。

かぎ針編み初心者がはじめに知っておくべきこと

かぎ針編み初心者がかぎ針編みを始めるにあたり、まずはかぎ針編みにおける正しい糸(毛糸)や針の持ち方を理解しておくことが重要です。

ここでは、かぎ針編みを行う上で基本となる糸の持ち方やかぎ針の持ち方を解説します。基本的な道具である「かぎ針」や「糸切りばさみ」などを準備した上で、糸とかぎ針の正しい持ち方・使い方を確認しましょう。

かぎ針編みに必要なアイテムについては、下記の記事で紹介しています。

糸の持ち方

かぎ針編みを行う際の糸の持ち方には、押さえておくべきポイントがいくつかあります。ここでは、右利きの人が右手でかぎ針を持ち、左手で糸を持つ場合の持ち方について紹介します。

■左手で糸を持つ場合

  1. 左の手のひらを上に向け、薬指と小指の間に使用する糸を挟む
  2. 中指の上を通して人差し指の下をくぐり、人差し指で糸を表に返す
  3. 糸を中指と親指でつまむようにして持つ

以上が、かぎ針編みを行う際の基本的な糸の持ち方です。なお、糸の持ち方は右手と左手で大きく変わるわけではありません。左利きの人など、右手で糸を持ちたい人は左右を入れ替えて手順を確認してください。

針の持ち方

一般的なかぎ針の持ち方は、鉛筆の持ち方と同じです。右利きの人は右手の中指でかぎ針を支え、親指と人差し指で軽く押さえるようにして持ちます。

なお、左利きの人は、利き手である左手でかぎ針を持っても、右手でかぎ針を持っても構いません。左右関係なく、「腕や手が疲れにくい」「作業効率がよい」など自分が作業を進めやすいほうを選びましょう。

【初心者向け】かぎ針編みの基本

かぎ針編みには、いくつかの編み方があります。かぎ針編み初心者が押さえておきたい基本の編み方は、次の6つです。

■かぎ針編みの基本の編み方

  • くさり編み
  • こま編み
  • 中長編み・長編み
  • だ円編み
  • すじ編み
  • 玉編み

ここでは、初心者が理解しておきたい基本のかぎ針編みについて説明します。基本となる編み方をしっかり押さえ、かぎ針編みの基礎固めを行いましょう。

くさり編み

くさり編みとは、かぎ針で編み始める際に最初の段を作る際や、立ち上がりの処理を行う際に使用する編み方です。かぎ針編みをスタートする際に最初に取り組むことになる場合が多いため、しっかりと理解しておきましょう。

■くさり編みの編み方

(1)糸をかぎ針にとる糸を持っている手の親指と人差し指の間にある糸を奥側からかぎ針でとり、手前にねじって回転させる
(2)針先に糸をとる針先のフック状の部分に糸をかけて(1)でできた輪の中に針と糸を通すように引き抜く
(3)(2)を繰り返す必要な目の数だけ(2)を繰り返す

くさり編みは、表と裏がねじれてしまわないように編むことが大切です。ねじれやうねりが発生しにくくなるため、針の先端は常に下向きにしておきましょう。

こま編み

こま編み(細編み)は、かぎ針編みで作品を作る際の最も基本的な編み方です。くさり編みで最初の段を作り、立ち上がりの処理をしてから、こま編みを始めます。

■こま編みの編み方(前段がくさり編みの場合)

(1)くさり編みの裏目を針で拾うくさり編みの最後の目の裏山を針で拾い、針を通す
(2)糸を針にかける針の背で押し上げるように糸を引っかける
(3)糸を引き抜く(1)で拾った目に糸を通して引き抜く

■こま編みの編み方(前段がこま編みの場合)

(1)前段の目を拾う前段のこま編みの目の頭(糸2本)を拾う
(2)糸を針にかけて糸を引き出す針の背で押し上げるように糸を引っかけて針を手前に動かし、糸を引き出す
(3)もう一度糸を針にかけて引き抜く再度(2)のように針に糸をかけ、(2)で引き出した糸の輪に糸を通す

こま編みをする際には、「針を入れる位置」「糸のかけ方」を間違えないことがポイントです。針は前段の目(糸2本)を拾い、糸は針の背で押し上げるようにかけるようにしてください。

中長編み・長編み

中長編みや長編みは、こま編みよりも高さが出る編み方です。こま編みでは段の立ち上がりのくさり編みを1目しか編みませんが、中長編みでは2目、長編みでは3目編みます。

■中長編み・長編みの編み方(前段がくさり編みの場合)

(1)くさり編みの裏目を針で拾う前段の裏目(中長編みでは端から4目め・長編みでは5目め)を拾い針を通す
(2)糸を針にかける針の背で押し上げるように糸を引っかける
(3)糸を引き抜く再度(2)のように針に糸をかけ、(2)で引き出した糸の輪に糸を通す

■中長編み・長編みの編み方(前段が中長編み・長編みの場合)

(1)針に糸をかける針の背で押し上げるように糸を引っかける
(2)前段の目を拾う前段の目の頭(糸2本)を拾い、糸を引き出す
(3)糸を引き抜く再度(2)のように針に糸をかけ、(2)で引き出した糸の輪に糸を通す

中長編みや長編みの場合、立ち上がりのくさり編みの目の数と、中長編み・長編みの1目めを作る際に針を入れる場所に注意が必要です。中長編みと長編みで数が異なるため、確認した上で編み進めましょう。

引き抜き編み

引き抜き編みは、編地の目を止めたり、異なる編地どうしをつなぎ合わせたりする場合に使用する編み方です。

■引き抜き編みの編み方(こま編みの上に編む場合)

(1)編地の目を拾う立ち上がりは編まず、編地の最後の段の目(糸2本)を拾う
(2)針に糸をかけて糸を引き抜く針に糸をかけ、拾った目の中に糸を通して引き抜く

引き抜き編みは、中長編み・長編みの目を止めて糸を始末するときにも使用します。編地の縁を補強する際や色替えをする際にも使うため、編み方をしっかり覚えておきましょう。

初心者におすすめ!かぎ針編みのレシピ3選

かぎ針編みの基本を押さえたら、初心者でも編みやすい作品に取り組んでみましょう。

ここでは、初心者におすすめのかぎ針編みレシピを3つ紹介します。小物などで編み方を練習してスキルアップを目指し、マフラーや帽子、セーター、バッグ、手袋など、ややハードルの高い作品へのチャレンジにつなげましょう。

花のモチーフ

花のモチーフは、基本となる花びら1枚の編み方をマスターすれば作れるため、かぎ針編み初心者向けといえます。こま編みやくさり編み、長編みといった定番のスキルを組み合わせて編むため、編み方の練習にもなるでしょう。

少し慣れてきたら、糸で作った輪を土台にして花びらどうしをつなげたデザインの花モチーフにチャレンジすることもおすすめです。「花びらの段を増やして立体感を出す」「アクセントにパールなどを縫いつける」など、応用アレンジにも挑戦してみましょう。

コースター

こま編みや中長編み・長編みのそれぞれの編み方を特訓したい人には、オリジナルのコースター作りがおすすめです。初級の技法を繰り返すことで作品が完成するため、「目数・段数を正確に数える」「糸の張り具合の感覚をつかむ」などの基本的な動作も身につけられるでしょう。

コースター本体が出来上がったら、フリンジやタグ、縁飾りなどのデザイン性のある装飾を加えることもおすすめです。糸の素材を変えると季節に合ったコースターを作れます。また、アクリル毛糸で同様の作り方をすれば、キッチングッズとして活用度が高いアクリルたわしやポットマットができます。日常生活でコースターを利用しない人は、これらの作品の製作もおすすめです。

ヘアアクセサリー

かぎ針編みを活用すれば、さまざまな種類のヘアアクセサリーを作ることもできます。普通のヘアゴムを土台としてこま編みを繰り返したシュシュや、立体的に編んだ小さなボールをつけたバレッタ・ヘアピンなどを作製してみましょう。

ウール糸などを使用すれば秋冬向けの、コットン糸などを使用すれば春夏向けのヘアアクセサリーができます。糸の素材や配色を変えて好みのヘアアクセサリーを作り、編み物とおしゃれの両方を一緒に楽しみましょう。

編み物に使う毛糸の種類について知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。

まとめ

かぎ針編みを始める際には、糸や針の基本的な持ち方を把握した上で、基本となる編み方を理解することが大切です。編み始めや立ち上がりの処理に必要な「くさり編み」、編地を作る「こま編み」「中長編み・長編み」、目を止める「引き抜き編み」などの編み方を押さえておきましょう。

かぎ針編み初心者には、花のモチーフやコースターといった小物作りからスタートすることがおすすめです。簡単レシピでの小物製作を経験し、基本的な編み方をマスターした状態で、より難易度の高い作品や複雑な編み方にチャレンジしてみましょう。